女性獣医師の本音いろいろな現場で働く女性の獣医師の「本音」を取材しました。男性の獣医師の方・獣医師になりたい
高校生の方、ぜひご覧になって参考になさって下さい。
....................
女性の獣医師で各分野で働いておられる方にお願いして、以下のような質問にお答え頂きました。
●
アンケートの内容
1 現在のお仕事内容・就業年数(以前のご職歴もあればお願いします)
2 獣医師を志した動機は何ですか?
3 仕事をしてゆく上で、男女の格差があると思われますか?
4 この仕事をしていてよかったと思われることは何ですか?
5 女性で不都合な点・困ることなどあればお書き下さい。
6 女性の獣医師に望まれるな資質とは(こういう人が向いているという意味)
何でしょうか?
7 これから獣医師を志すひとへの
アドバイスがあれば、お書き下さい。
・・・・・・・・・・・・・・
このような内容で、いろいろな領域でお仕事をしておられる方に質問をしてみました。
★ご回答1
1 研究職。3年。
2 家で飼っている動物の病気をなおしたかったから。
3 あると思います。
4 医学的な知識が身についたこと。
5 社会的地位が思った以上に低いところ。
逆に獣医師を理想化し過ぎている人も多いところ。
6 感情的にならない。自分の考えを押しつけない。
科学的な思考をする。(男性獣医師でも同じなのですが
女性は特に気を付けた方がいいような気がします)
7 動物の命を救うことをあまり美化しすぎないように。
それがこうじて「獣医師は偉いのだ」と思いこまないように。
動物が好きでなくては獣医師にはなれませんが、好きなだけでは獣医師としてはやっていけません。
日頃眼にする動物は殆どが伴侶動物でしょうが、
獣医師は産業動物も扱いますし、動物を救う一方で、動物を利用する職業でもあります。
感情的なヒューマニズムだけではやっていけないのです。
それに動物病院の労働条件はそこらの会社よりもよほどきついです。
★ご回答2
1 研究職、丸3年
2 獣医になりたかった。
3 私はいわゆる獣医(動物のお医者さん)に向かないのでは、という考えから、今の仕
事につきましたが、動物病院で働いている友達は、女だから看護婦さんと呼ばれるとか
、露骨にいやな顔、心配そうな顔をされる事があると言ってる事より、格差はあるのかな、と思います。
4 私は獣医師研究職として今の仕事につきましたが、特に獣医らしい仕事はしていない
ので答えることはできません。
5 4と同様。
6 獣医という仕事に男も女もないのではないでしょうか?あるとすれば細かな気配りが
できればとか思いますが、これも男性の獣医師にも必要な事だと思います。
肉体的な面で不利なこともあるでしょうから、それをどのように補うか、ってのも大事ではないでしょうか。
7 獣医って仕事にも動物のお医者さんだけではなく、研究職(
公務員や製薬会社など)、魚関係の仕事などいろいろあると思います。動物が好きだから獣医になりたい、っていう考えでは、やっていけない事もたくさんあることを覚えていた方がいいかもしれません。
★ご回答3
1 公務員2年間の後、動物病院勤務 約6ヶ月
2 獣医学科を卒業したんだから臨床もやってみたいと思ったので。
3 職場での待遇で男女差はない。
4 実際犬、猫の診療をしてみて、犬、猫をかわいいと思うようになったこと。
5 時間的にきつい。診察時間すぎても患者は来るので。
6 視野の広い人。
7 動物をかわいいと思うだけでは獣医にむかない。
★ご回答4
1 製薬会社に研究員として勤務して、今年の4月から4年目です。
2 単純に動物が好きであったことと、一生続けられる仕事に就きたいと考えたからです。ただ入学前あるいは入学当初は、獣医師として就ける職業に公務 員や会社員が含まれることを知りませんでした。ですから臨床獣医師になろうと思っていました。
3 現在のところ、自分自身で男女格差を感じたことはありません。しかし、 社内の女子社員を見て感じるのは、産休前は研究職についていた人が産にはデスクワークを主とした仕事へと人事異動することが多いようです。
日々
医学は進むことを考えれば約1年(産休期間)の間、現場から遠ざかることはかなりのブランクになってしまうということだと思います。
4 基礎研究と臨床現場を両方体験できることです。新薬を開発する上で基礎研究は欠かせません。
それと現在担当している薬物が臨床試験に進んでいる為 まもなく患者さんに投与されようとしています。
こうした基礎と臨床の両方を体験できるということは製薬会社勤務の者でもそれほど体験できないことだと思います。
両者が結びつくと仕事に対する意欲も増すというわけです。私は獣医ですが、人の薬の開発に携わっています。医学の進歩という点では、人に対するものでも動物に対するものでも違いはないと思います。
5 特に思い付きません。ただ、私の場合、会社員ですので会社の方針に沿わないことはできないということを認識する必要がありました。
6 どんな職業についてもいえることですが、前向きで目的意識のはっきりしている人が良いと思います。
7 人は日々成長していますし考え方も変わってくることもあると思いますが、1つのことにとらわれずに自然に生きて下さい。
★ご回答5
1競走馬の臨床
2 馬が好きで、理系の大学で馬術部に入れるところが獣医大だったので、自分にぴったりだと思った
3 馬の獣医なので、体力的な格差はあります.
その分私は、馬に愛想をふりまいて仕事してますが.
4 治療している馬が治療に協力してくれて、私を頼ってくれるとき.
大概の馬は治療を続けるつまり注射をうってると私のことが嫌いになって蹴って来たり逃げたりするのですが、一緒にげんきになろうと理解してくれて、健康になっても私のことを忘れないでいてくれると最高です.なおかつその馬がレースに勝つと無茶苦茶うれしい.
5 長期の休みもとれないので実家に帰れない.旅行に行けない.なぜか馬券はあたらない
6 とりあえずパワフルなこと、かなあ現代日本の馬獣医に関してはある程度おやじどものしもネタに付き合えること.
しかし、それ以上はきっぱり断れること.
7 獣医大を受ける人にはまず体力勝負
獣医大生にはやっぱり大学の勉強は役に立つよ.
ご回答6
1 国家公務員(行政職)・15年
2 ツチブタやイボイノシシ等、珍しい動物が好きだった。
(ので、獣医になればこういう動物が見られると思った。)
3 係長位(入省10年以内)や研究職ではあからさまな格差はない。
ただし、管理職になるばあい、女性はポストが限られていたりして、重要なポストに就いている人は非常に少ない。
4 薬や免疫等についての知識が豊富になった。様々な新しい技術に触れられる。多くの人と知り合える。(自己満足かも知れないが)仕事に誇りが持てる。
5 転勤が多く、平和な(?)家庭が築けない。私と同じ様な立場の人には独身者、離婚者が多く、
また、子供のできた人は(全く差別はないが)忙しくて辞めざるをえない状況にある(私の同期は皆、退職した)。
6 健康な人、正常な人なら、性格は問わないと思います。
7 今後は男だ女だ〜〜と特に差別する時代ではなくなると思います。
ただ、独身の時は全く気にしなかったのですが、結婚してみて、「転勤の少ない仕事に就けばよかったなあ〜〜」と猛烈に後悔しています。皆さんも、転勤の少ない仕事について、自分(や未来のご家族)を大切にしてあげてください。
ご回答7
1 動物病院での代診として2年間
2 高校3年生のときに野良猫が勝手に家に住みつき、 そのあまりのかわいさに、将来は、こんなかわいい動物と
関 れる仕事が良いと思って。
3 体力があれば特に格差はないと思います。
私はゴールデンレトリバーを持ち上げるのがせいいっぱいですが、そのくらいで、特に支障なかったです。
4 毎日、犬・猫などに触れ合えること。 重病の動物が治って、元気にワクチンなどで来院したときは素直にうれしい。
5 家事などはかなり大変。朝早く、夜の帰宅も不定期。
また、私の勤めた
病院は特に給料が低かった為、暮らすのも大変だった。
6 体力があること。 こんな私が言うのもなんですが、ただかわいいだけでなく、
冷静に生死を見つめられる人。(女性に限らずですが)
7 やりがいのある仕事です。是非がんばってください。
★<ご回答8
1.県職員 公衆衛生獣医師。就業年数は4年
2.高校生で理学系に進み、農業系の仕事につきたいと思った。担任の先生の進めもあり、獣医師を考え出した。
3・多少はあるかもしれない。意識したことはない。個人の気の持ち様ではないかと思う。
4.いろいろな職種の人との交流がある。獣医師ら しからぬ様々なこともするため、幅広い知識が必要になり、すごく為になる。犬などの飼い方指導や啓発活動など獣医師としてすごく必要なことであると思う。その仕事に携わって誇りに思う。
5.行政職に入ったので、事務的なことも多く、大学で習わなかったことも多かったため何も出来ずに最初戸惑った。
6.女性にとって公務員はかなり合っていると思う。
補助制度、助成制度、
出産、育児などに関してかなりの面で優遇されている。
接客や電話の応対などでも女性らしい優しい面を出していけばうまくいくことも多いはずです。
7.なにもえらそうなことは書けません。自分のしたいことを見つけて周りをよく見てがんばって欲しいと思います。いつでもやり直しはきくと思うので、今特にしたいことがなければそれはそれでいいのではないでしょうか?
★ご回答9
1. 臨床を6年・家畜保健所での検査業務を3年。現在は育児のため休業中。
2.自分の飼っている犬が死んで、何もできないのが無念だった(今から思えばフィラリア症か?)。
3.あると思う。特に大動物関連では、力の差は歴然とする。女性の獣医師だと口もきかない牧場主がいる。
4.○治療して治ったとき、「ありがとう」と言ってもらえること。
○「ありがとう」の言葉がなくても、
クライアントが別の用件で来て下さると、信用ができたと思って、嬉しい。
○万が一死んでも、次に飼った犬・猫のワクチンに来てもらえたとき。
5.細かいことですが、狭い病院だと、
トイレの音など気になりますね。
男性の獣医師とAHTが、馴れ合っているのも、見て楽しいものではないです。(最初に研修に行った先の院長が、受付に雇っていた
女子大生と深い仲で、それを見て見ぬふりをするのが大変だった。)
6.自分(自分の診断も含め)を客観的に見られること。
いやなことは、すぐに忘れて次の仕事に向かえること・明るい性格。人を使える能力があること・コミュニケーション能力がすぐれていること。広い意味での「経営感覚」があること。
7.獣医師の中には、医学部を落ちたり、成績が足りなくて諦めたりして、仕方なく獣医師をやっている、という姿勢の人がたまにいます。
この仕事は、人で駄目だったから、動物で、という性質のものではありません。獣医師でなければできない考え方や、物の見方があります。早くそれに気づいて、「自分でなければできない仕事」を見つけて下さい。