2018年06月14日

犬の住居問題

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今、最大の問題は犬の住居問題です。
いくつかのメーカーが、ペット可能なマンションや一戸建てにマーケットの可能性を見出して、そうした商品を作っています。
具体的には、ペット用の庭がある、すべてフローリングにする、などの対応です。
また、一部の賃貸業者は、「ペット可能」をうたった借家をあっせんしています。
この場合、敷金が2カ月なのを3カ月とする、など、借りる方はやや不利な条件が提示されます。
それ以前に、
借りられる物件が少ない
が最大の問題です。
これから人口も減り、反面空き家も増えてきます。
このあたりがもっと上手に調整できるとよいのですが。

上記は一級建築士、奥村氏の仕事用ワゴン兼犬の住居です。
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素晴らしい出来具合ですね。
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この住まいが大好きなようです。
posted by 獣医師 at 11:46| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月12日

レトリバー

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好きですよ!レトリバー。それも高級感あふれるフサフサのゴールデンでなく、いかにも労働犬って感じのラブラドールが好きです。
盲導犬チャリティーバザーを長くやっていたおかげで、レトリバーを見る機会が多かったのです。
それで、どんなに賢いのかと飼ってみると、
横着な犬でした。
レトリバーの飼主さんとお話しして盛り上がるのはこの横着さです。
どんな場面でも、自分に都合のよい方向にものごとを解釈する能力は素晴らしいです。
この頭の良さが別の方向に生かせるといいのですが。
上下の画像は、今はもういないイエローレトリバーの「サクラ」です。
12年間仕えてくれました。
現在は後継者がいます。
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posted by 獣医師 at 09:44| 京都 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連載記事の掲載(読売新聞)

読売新聞のコラム掲載についてお伝えします。
掲載は、名古屋以東が11日夕刊、
九州以東(大阪、京都など)は12日夕刊、
九州以西は16日夕刊、
名古屋は12日朝刊
になります。どうぞご覧ください。
posted by 獣医師 at 07:48| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月11日

オールアバウトの記事一覧

が似内のオールアバウト掲載中記事の一覧です。
ワクチンのことなどは専門的にこのブログより詳しいので、どうぞご覧ください。
posted by 獣医師 at 06:06| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連載が始まります

読売新聞に連載を4回行います。
主に動物病院とのつきあい方をご紹介しています。
拙著「こんな動物のお医者さんにかかりたい」が出た頃は、まだ診療費などがあまり問題になっていませんでした。
今はワクチン代金をできるだけ節約しようとする傾向などが出てきています。
そのような情勢も含め、短い期間ですができるだけ今の状況に合う内容にしています。
posted by 獣医師 at 05:37| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

マンションのペット飼育問題

最近、「ペット飼育可能」のマンション分譲をよく見かけます。
かくいう当家も、改築の間賃貸住宅に住みましたので、に際して「ペットOK」の物件を探すのが大変でした。
マンションのペット問題はいろいろな専門家が取り組んで考えなければならない時期に来ていると思うのですが、まだまだ対応が遅いと言わざるをえません。


マンションでもペットを飼いたい」
「飼っているペットを連れて引っ越したい」
「転勤でマンション住まいを余儀なくされた」

など、様々なニーズが出てきます。
マンションペット問題は、不動産屋やマンション建設業者に任せず、もっと行政や管理組合が真剣に取り組む問題だと思います。

以前、著書で「これからマンションでのペット飼育が問題となる。アレルギーや人畜共通感染なども問題なのでもっと真剣に考えるべきだ。」と書きましたら、「すでに現実となっているので、そこまでうるさく言う必要はない。」という書評を書かれました。
現状はどうでしょうか?
獣医師としての立場から、まして「公衆衛生学講座」で修士号を頂いているのですから、誰がなんと言おうと警告するのは義務だと思います。
問題として考えられることを挙げます。

法的には
1 共同住宅であるので、他の居住者との関係(騒音・鳴き声)
2 他のペットとの関係(エレベーターでの遭遇や喧嘩)
3 家主もしくは分譲者との関係(ペット飼育物件を転売する場合など)


公衆衛生学的には
1 飼い主に対する感染(閉鎖された環境なので、一戸建てと違う配慮が必要)
2 ペット同士の伝染(ワクチンの義務づけなど)

さらに獣医学的には
1 ペットを狭い環境で飼育する場合のストレス
2 高温期の飼育環境の問題
3 飼主不在の際の監視(最近はモニターつきマンションも出ているようで、これもうまく使えば管理に役立ちます)

など問題が山のようにあります。
しかし人口減少・郊外住宅の空き家問題なども、ペットを飼う環境を整えることで、少しは解決されるかと思います。
古い住宅でも、「ペット可能」は飼主にとって大変魅力的なのです。
面倒くさいと思わず、行政が積極的に対応することで、良い結果が生まれるのではないでしょうか。

posted by 獣医師 at 10:31| 京都 ☁| Comment(0) | ひととペットのかかわり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

テクノロジーというもの

新しいものは常に好きです。
昔のネット通信は、課金のほかに電話代がかかりました。
そんな時代から通信をやっています。
そのときは、通信ができるのは大学関係者・大会社の管理職・暇とお金のある人だけでした。
一般の人はが参入しようとしたら、初期投資だけで100万円近くかかった時代です。
だから、一種の「紳士の社交場」で、出会いサイトなどありえなかったのです。

さて、そんな昔話をするために書き始めた訳ではなく、今、一種の懐古趣味が流行しています。
昭和30年代とか、そういう時代を懐かしむ傾向です。
○丁目の夕日とか、映画もそういうものが流行しています。

実は私にとって、そんな時代は懐かしくもなんともないのです。
母(産婦人科医)は、当時あまり往診がすきではなかったのですが、頼まれて往診に行くことがありました。
帰ってくると、
「すきまだらけの家で、子供が熱を出していた」
と私に言いました。
医師にできることは注射を打って帰ってくることだけでした。

また、近所に駄菓子屋をやっているおばあさんがいました。
娘婿からよく暴力を受けていました。
子供でしたが、「なんとかならないの?」と母に聞きました。
でも私たちにできることは何もなかったのです。

福祉が行き届かない時代が長くありました。
それを小学校高学年くらいから現場で見ているので今の福祉社会に全く異存はありません。
「何とかなればいいのに」、と思ったことが何とかなっています。
市役所に相談すれば何とかしてくれる時代です。
未来、日本のことを歴史に書く人がいれば、
「福祉がすみずみまで行き届いた理想的な社会が実現していた」
と書かれると思います。

動物についても同じです。
母が病院の改築をしたとき、大工さんが泊りこみで作業をしていました。
その一人が
「赤犬はうまいんだよ」と言ったのを鮮明に覚えています。
某国のことは言えません。
ここまで動物愛護の意識がアップした国は過去に例がないのではないでしょうか?
また、犬はすべてフィラリア症で5年以内に死にました。
現在の日本の動物医療への意識の高さも素晴らしいものがあります。

懐古趣味もたまには良いと思いますが、昔に戻りたいという人は誰もいないでしょう。
今がはるかに幸せだからです。
こうした幸せの影には、実験研究・福祉・公衆衛生と、各分野で地味な努力をしてきた諸先輩がいます。
その中には行政の方々、医師そして獣医師も含まれています。
現場の人々に深く感謝したいと思います。
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posted by 獣医師 at 11:54| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月15日

高齢犬との過ごし方

に、「犬も歳をとる・高齢犬との過ごし方」という記事をアップしています。
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最近、「どっちが先に死ぬか?」みたいな話をよく聞きます。
可哀想な結果にならないよう、前もってできることはしておきましょう。
posted by 獣医師 at 20:02| 京都 ☔| Comment(0) | オールアバウトガイド記事紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

女性が獣医師として働きつづけるために

以前に神奈川県湘南家畜保健衛生所所長の稲垣靖子様より依頼があり、このサイトの一部を掲載したいということで了承いたしました。その際の記事が日本獣医師会の冊子に掲載され、pdfになってアップされています。

どうぞご参考にご覧下さい。

posted by 獣医師 at 08:02| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

玉村さんの猫愛・その真実

染色作家の玉村さんとはもう30年来の知り合いです。
研修の学生さんを紹介したり、工房にお邪魔したりとお付き合いが続いております。
彼の猫狂いはつとに有名で、車の中も猫アイテムばかりです。FBにも愛猫「ヌン」の写真が上ることがしょっちゅうです。
ある日、「ヌンは300匹の猫の中から選んだ」ということをFBに書いておられたので、その真実を確かめるべく、取材に行って参りました。

私:「そもそも新しい猫を探されたきっかけは?」
玉村氏:「5年前に20年間いた猫が死んだんですよ。また運の悪いことにその数日前に母が死んで、非常に喪失感があった。」
(以下、語り手の氏名を省略します)
「ところがね、俺はカミさんに内緒で、もう猫を探してた。里親サイト5つに登録して、1日に3回くらい見てました。」
「すごいですね」
「それでね、『これだ!』という猫がいた。早速リクエストを出したんですが、行き先がもう決まったというんです。それでもう一匹みていて、こちらにしようかと思ったときに、メールが来た
「なるほど」
「最初にほしいという人が犬も飼っていて、その犬が死んだので猫を飼う気になれないということだったんですね。譲って下さいというメールを早速送りました。本当は近くの人でないとダメという条件もあったんです」
「厳しいですね」
「大事に買うからお願いしますというメールを毎日送りまして、そのうち『見に来ていただけますか』ということになりました。四条畷(京都から1時間20分ほど)まで見に行きました。もう写真で見るよりずっと可愛かったです
「お話がまとまったんですね?」
「引きとりは後日ということになりました。その他、月1回くらい画像つきメールを送るという条件もありまして、契約書も作りました。大切に飼う、ワクチンをきちんと打つ、など条件がついていました」

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「それでヌンちゃんがお宅に来た訳ですね。選ばれた基準というものはありましたか?」
「それはもう、直感やね。直感でこれが好き!という。最初は前の猫と同じ白がいいと思ったりしましたが、前の猫の代わりを飼うのとは違うということに気づきました。いわば新しい恋人やね
「喪失感は埋まりましたか?」
「もちろん埋まりました!」

これだけの過程を経て選んだヌンちゃん、画像をご覧ください。
獣医師の私が見ても可愛い猫です。
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さて、わざわざこのインタビューを載せたのは「ペットを飼う」ための教訓がいろいろ含まれていると思うからです。
以前に書いた「こんな動物のお医者さんにかかりたい」という書籍で、「ペットはできればお金を出して買った方が、あとあと大切にしようとする気持ちが起きる」と書きましたところ、「ペットは金を出して買えということか?」と言いがかりをつけられました。

そうではなく、飼うまでのプロセスに時間と手間をかけた方がいいということを言いたかったのです。
玉村氏はお金を出してはいませんが、それに相当する努力をしています。
有名作家の彼ですから、時給換算するとペット店で買うより費用がかかっているかもしれません。
300匹画像を見たというのもすごいです。
飼うに至るまでの努力があるから、大切にしようとする気持ちが起きるのだと思います。

また、前の飼主さんがしっかりしているのにも感心しました。
近くでないとダメと条件をつけるとか、契約書を作るとか、面倒ですがそういうことをちゃんとやっておられます。
なかなかできないことです。
これからは生体販売も規制の方向に進む可能性があるので、ブリーダーと飼主の関係についてのひとつの指標とお考えいただければと思います。

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ペットの幸せは飼い主さんのしっかりした意識から。
最後に玉村氏の言葉を引用して、このインタビューを終わりにしたいと思います。
「愛するってこういうことやね」

posted by 獣医師 at 19:33| 京都 ☀| Comment(0) | ひととペットのかかわり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする