2017年08月18日

「かまやつ女」考

「かまやつ女」というものの存在を知ってはいました。
ただ見る機会がなかっただけです。
息子が芸大に行き、「かまやつ女認知度」が0%から100%に上昇しました。
大学に行くたびに見られるのです。
おおよそ芸大の女子学生には、3つくらいのパターンがあるようでした。

1 キレイ系・女優系:自分の容姿に自信がある。演劇系の子に多く、服装にもお金をかけている。
2 世間並み系:制作に関心があるので、あまり外観にエネルギーが向けられていない。普通の女子学生に近い。
3 かまやつ系:名称があるのを知り、やっと内容と一致した。服装は無頓着・重ね着・帽子をかぶる。

私の観察したかまやつ女は、これに加えて囁くような会話をしていました。
ちょうど虫同士が触覚で伝達をするような感じです。

下記はかまやつ女についての定義です。
「かまやつ女の時代」という書籍の書評から引用させていただきました。
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土日に繁華街を歩いたような時、服は全体的にだぼだぼ、スカートではなく色落ちしたジーンズをはいて重ね着している(昔の中年男性のような帽子をかぶっていることも)20歳前後の女の子を見かけることが多くはないだろうか。
これが著者の言う「かまやつ女」である。
無論、風体がかのミュージシャンに似ているところからの命名だ。
「かまやつ女」系ファッションの起源は原宿あたりの美容師で、ヘアやペットやお菓子関連の職業に憧れる専門学校生、女子大生、フリーターに多い。
高学歴でそこそこの企業に入り、ブランドで身を固めたキャリア系の女性との階層分化が始まったのだと本書は指摘する。
著者は、渋谷公園通りの若者文化を捉えた「パルコ」の元編集長。
 1990年代以降、ファッションが本来の階層上昇願望を満たすものではなくなった。
「階層上昇自体が現実に期待できなくなっているからである。
だから、いま、ファッションは、一見本人が自由に選択しているように見えて、実は本人の属する階層がファッションを決める時代に戻っているのだ」。
江戸時代、士農工商それぞれの身分で着るものが異なっていたように。「かまやつ女のゆるゆるファッションは、どこか時代劇で見る江戸時代の小作人に似ているようにも見える」。
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そのうちに、仕事の関係で昭和30年代の映画を見る機会がありました。
昭和30年代だから、今から60年ほど前です。
「最高殊勲夫人」という当時の会社を舞台にしたもので、若尾文子さんが主演しています。
この時代は寿退社が原則なので、OLさんたちは結婚相手の獲得に熾烈な競争を繰り広げます。

女性は可愛いもの、少なくとも男性の目にとまるために、可愛くしていなければならないという社会の常識がありました。
私共の年齢層も男のような服装をしていると、母や叔母から「もっと可愛くしないと」と注意されたものです。
その認識を覆したのが、「かまやつ女」の偉業です。
そこまでに半世紀という年月がかかっています。

「かまやつ女」が階級の表現かどうかは考えの分かれるところですが、女性は可愛くなくてよいのだ、という考えはひとつの救いでもあります。
男性の目にとまらなくても生活できる・自分の仕事があればどんなファッションでも認められるというのは素晴らしいことです。
今は着るものにうるさく言う親戚は少なくなりましたし、「あんたもそろそろ」と言いながらお見合いの釣書を持ってくるおせっかいなおばさんもいません。
生物としては「異性の目を引く・繁殖につながる」というのがあるべき姿ですが、人間なんだし、もう地球上に十分人類は繁殖しています。
私はこの服装が江戸時代の小作人には見えません。むしろ独立の象徴のような印象を持っています。
そのままのスタイルがおばあさんになるまで続けられることを祈るのみです。
重ね着も高齢になると暖かくてよいと思います。
かまやつ女、フォーエバー!

名前の由来となったかまやつひろし氏も故人となられましたね。
個人的には彼の歌が好きです。
posted by 獣医師 at 09:56| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医学的考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

テクノロジーというもの

新しいものは常に好きです。
昔のネット通信は、課金のほかに電話代がかかりました。
そんな時代から通信をやっています。
そのときは、通信ができるのは大学関係者・大会社の管理職・暇とお金のある人だけでした。
一般の人はが参入しようとしたら、初期投資だけで100万円近くかかった時代です。
だから、一種の「紳士の社交場」で、出会いサイトなどありえなかったのです。

さて、そんな昔話をするために書き始めた訳ではなく、今、一種の懐古趣味が流行しています。
昭和30年代とか、そういう時代を懐かしむ傾向です。
○丁目の夕日とか、映画もそういうものが流行しています。

実は私にとって、そんな時代は懐かしくもなんともないのです。
母(産婦人科医)は、当時あまり往診がすきではなかったのですが、頼まれて往診に行くことがありました。
帰ってくると、
「すきまだらけの家で、子供が熱を出していた」
と私に言いました。
医師にできることは注射を打って帰ってくることだけでした。

また、近所に駄菓子屋をやっているおばあさんがいました。
娘婿からよく暴力を受けていました。
子供でしたが、「なんとかならないの?」と母に聞きました。
でも私たちにできることは何もなかったのです。

福祉が行き届かない時代が長くありました。
それを小学校高学年くらいから現場で見ているので今の福祉社会に全く異存はありません。
「何とかなればいいのに」、と思ったことが何とかなっています。
市役所に相談すれば何とかしてくれる時代です。
未来、日本のことを歴史に書く人がいれば、
「福祉がすみずみまで行き届いた理想的な社会が実現していた」
と書かれると思います。

動物についても同じです。
母が病院の改築をしたとき、大工さんが泊りこみで作業をしていました。
その一人が
「赤犬はうまいんだよ」と言ったのを鮮明に覚えています。
某国のことは言えません。
ここまで動物愛護の意識がアップした国は過去に例がないのではないでしょうか?
また、犬はすべてフィラリア症で5年以内に死にました。
現在の日本の動物医療への意識の高さも素晴らしいものがあります。

懐古趣味もたまには良いと思いますが、昔に戻りたいという人は誰もいないでしょう。
今がはるかに幸せだからです。
こうした幸せの影には、実験研究・福祉・公衆衛生と、各分野で地味な努力をしてきた諸先輩がいます。
その中には行政の方々、医師そして獣医師も含まれています。
現場の人々に深く感謝したいと思います。
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posted by 獣医師 at 11:54| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月15日

高齢犬との過ごし方

に、「犬も歳をとる・高齢犬との過ごし方」という記事をアップしています。
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最近、「どっちが先に死ぬか?」みたいな話をよく聞きます。
可哀想な結果にならないよう、前もってできることはしておきましょう。
posted by 獣医師 at 20:02| 京都 ☔| Comment(0) | オールアバウトガイド記事紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

女性が獣医師として働きつづけるために

以前に神奈川県湘南家畜保健衛生所所長の稲垣靖子様より依頼があり、このサイトの一部を掲載したいということで了承いたしました。その際の記事が日本獣医師会の冊子に掲載され、pdfになってアップされています。

どうぞご参考にご覧下さい。

posted by 獣医師 at 08:02| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

玉村さんの猫愛・その真実

染色作家の玉村さんとはもう30年来の知り合いです。
研修の学生さんを紹介したり、工房にお邪魔したりとお付き合いが続いております。
彼の猫狂いはつとに有名で、車の中も猫アイテムばかりです。FBにも愛猫「ヌン」の写真が上ることがしょっちゅうです。
ある日、「ヌンは300匹の猫の中から選んだ」ということをFBに書いておられたので、その真実を確かめるべく、取材に行って参りました。

私:「そもそも新しい猫を探されたきっかけは?」
玉村氏:「5年前に20年間いた猫が死んだんですよ。また運の悪いことにその数日前に母が死んで、非常に喪失感があった。」
(以下、語り手の氏名を省略します)
「ところがね、俺はカミさんに内緒で、もう猫を探してた。里親サイト5つに登録して、1日に3回くらい見てました。」
「すごいですね」
「それでね、『これだ!』という猫がいた。早速リクエストを出したんですが、行き先がもう決まったというんです。それでもう一匹みていて、こちらにしようかと思ったときに、メールが来た
「なるほど」
「最初にほしいという人が犬も飼っていて、その犬が死んだので猫を飼う気になれないということだったんですね。譲って下さいというメールを早速送りました。本当は近くの人でないとダメという条件もあったんです」
「厳しいですね」
「大事に買うからお願いしますというメールを毎日送りまして、そのうち『見に来ていただけますか』ということになりました。四条畷(京都から1時間20分ほど)まで見に行きました。もう写真で見るよりずっと可愛かったです
「お話がまとまったんですね?」
「引きとりは後日ということになりました。その他、月1回くらい画像つきメールを送るという条件もありまして、契約書も作りました。大切に飼う、ワクチンをきちんと打つ、など条件がついていました」

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「それでヌンちゃんがお宅に来た訳ですね。選ばれた基準というものはありましたか?」
「それはもう、直感やね。直感でこれが好き!という。最初は前の猫と同じ白がいいと思ったりしましたが、前の猫の代わりを飼うのとは違うということに気づきました。いわば新しい恋人やね
「喪失感は埋まりましたか?」
「もちろん埋まりました!」

これだけの過程を経て選んだヌンちゃん、画像をご覧ください。
獣医師の私が見ても可愛い猫です。
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さて、わざわざこのインタビューを載せたのは「ペットを飼う」ための教訓がいろいろ含まれていると思うからです。
以前に書いた「こんな動物のお医者さんにかかりたい」という書籍で、「ペットはできればお金を出して買った方が、あとあと大切にしようとする気持ちが起きる」と書きましたところ、「ペットは金を出して買えということか?」と言いがかりをつけられました。

そうではなく、飼うまでのプロセスに時間と手間をかけた方がいいということを言いたかったのです。
玉村氏はお金を出してはいませんが、それに相当する努力をしています。
有名作家の彼ですから、時給換算するとペット店で買うより費用がかかっているかもしれません。
300匹画像を見たというのもすごいです。
飼うに至るまでの努力があるから、大切にしようとする気持ちが起きるのだと思います。

また、前の飼主さんがしっかりしているのにも感心しました。
近くでないとダメと条件をつけるとか、契約書を作るとか、面倒ですがそういうことをちゃんとやっておられます。
なかなかできないことです。
これからは生体販売も規制の方向に進む可能性があるので、ブリーダーと飼主の関係についてのひとつの指標とお考えいただければと思います。

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ペットの幸せは飼い主さんのしっかりした意識から。
最後に玉村氏の言葉を引用して、このインタビューを終わりにしたいと思います。
「愛するってこういうことやね」

posted by 獣医師 at 19:33| 京都 ☀| Comment(0) | ひととペットのかかわり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暑中お見舞

暑い日が続いておりますが、お元気ですか?
ブログを見に来ていただきありがとうございます。

お宅のペット達は元気でしょうか?
夏休みだからといって、無理な旅をさせず犬は犬の都合・猫は猫の都合重視でどうぞよろしくお願いします。
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posted by 獣医師 at 17:59| 京都 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

女性となわばり・その1

女は男よりなわばり意識が強い

長年の経験による実感です。
女性はなわばりをめぐって、ときには過剰とも思える反応を示すことがあります。

実例1:ある料理教室の先生
エスニック料理を教えているのだが、同じような人がいると必ず行って、示威行動をする。
「私は大使館のイベントにも出ている。
教室には新幹線に乗って来る人もいる。」など、聞かれもしない話をわざわざしに行く。
「この辺りでは私以外に教えている人はいないはずたけど。」と、同業者のリサーチに余念がない。

実例2:知り合いの喫茶店の奥さんの話。 
子連れで離婚して実家に帰ったばかりの女の子をアルバイトに雇った。
しばらくして慣れてくると、何もかも自分で仕切りたがり、喫茶店の台所には「入るな」。クーラーには「さわるな。」と張り紙をした。
実家では実母が自分の子供の世話から台所まで仕切っていたため、この子は家庭で台所の権利がなかったらしく、職場での「なわばり」に非常に固執していた。

男の場合も商売などでは(開業獣医師も同じ)、なわばりがかなりシビアに主張されます。
それは餌を取る場所の奪い合いだからです。

しかし、女性の場合、それが餌取りに直接関係しなくても、なわばりに非常にこだわるのはなぜでしょう?
特に例2の場合、こういう行動でクビになる可能性もある訳です。
でもなわばりに固執してしまうのです。 

卵を守ったり、子供を育てたりする「巣」がメスにとって大切だから、なわばりによりこだわる、という説明はできなくもありません。
あるテリトリーを保守することは、女の「巣を守る」という本能に根ざしているのでしょう。
さらに、そこでは、自分のなわばりに近づく者が、自分より上位(力、能力、年齢、経験において)であるという判断より、「なわばりを侵害される。」という不快さが先行するように思われます。

男性の場合、こういった衝突が起こった場合、まず「能力の評価」が判断基準となり、「闘う」「尻尾を振る」「腹を見せてころがる」などのプロセスを経て、一応勢力は均衡し、落ち着きを見せるように思われます。

女性の場合、このアクションがなかなか起こらないので、なわばりという平面で、両者はにらみあったままです。
そして、なお厄介なことに(経験のある方が多いと思うのですが)、女は実力で相手が上と判っても、なかなか「尻尾を振る」「腹を見せてころがる」などの行動を取らない場合が多いのです。
明らかに実力の差があっても「でもあの人気に入らない。」などの訳の分からない理屈で自分の負けを認めようとしません。

それで事態は一層泥沼に入ってゆくように思われます。
数10年と比較して、女性獣医師の数も増え、パートに駆り出される女性の数も増えています。そこで管理職がちっかりなわばりの切り分けをしていれば問題ありませんが、それができない上司がいると、職場はcaos となっていきます。

女性読者の何割かはそういう職場をご覧になっているはずです。

posted by 獣医師 at 00:00| 京都 | Comment(0) | 獣医学的考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

「解剖実習が冷静に見られない」という質問に対して

以前、ある学生の方からこんなメールをいただいたことがあります。

「私は現在獣医学科を休学中しています。どうしても解剖や臨床系の実習が冷静に見られなかったのです。

実験の意義とかは理解しているのですが、目の前の作業に対していろいろ感情のほうが強くでてしまうので、それを同級生に気づかれないようにしてるので精一杯でした。

今、学校から距離を置いて落ち着いて考えるようになって、復学するか、迷ってます。


質問なのですが、生と死の面で、冷静でいられることということがアンケートの回答に出てましたが、これは元々の個人の性格の問題ですか?6年間で慣れて冷静になれたのですか?」


「入学以前から、皆さんは冷静になれることに気づいていたのですか?感情的になりがちな性格の場合、臨床以外の職業でも獣医職の範囲では厳しいですか?」

入学してから、こうした自分に気付かれることは、どの領域でもあると思います。
ほとんどの方は多少の違和感があっても、そういう進路を選択した自分に折り合いをつけて前に進まれると思いますが、どうしても駄目な場合、問題は深刻で、退学に至る方が1学年あたり2名はあります。

この方のご質問に対して、獣医師の方々はどうお考えでしょうか?

私の場合、母が産婦人科医で、12歳から受付を手伝ったという経歴の持ち主です。
「医療は接客業の面が強い」とか「危険な局面ほど冷静にならなければならない」ということは見て判っていました。現場で育ったような人間なので、あまり意見が参考にならないかもしれません。

冷静になれるかどうかは個人の資質です。

「可愛そう、私はできないかも」という気持ちと「実習をしないと単位は取れない、獣医師にならないと就職できない。」の葛藤は誰にでも多かれ少なかれあると思います。

多くの人は後者が優先され、いろいろなことを乗り越えて前に進みます。

6年で慣れるといえばそうでしょうし、最初から割り切れる人もいます。
しかし、学生のとき解剖を回避しても、家畜保健所に行けば解剖が持ち込まれ、開業しても安楽死が持ち込まれます。


せっかく合格され、高い入学金や授業料を支払われているのですから、受験勉強の時間や学費が無駄にならないように、先に情報収集が必要です。


「動物を殺せない」には2つの立場があると思います。

1:解剖や実習を見るだけで気分が悪くなる・耐えられない。

2:動物愛護の立場から、解剖や実習に反対である。


1の場合、残念ながら獣医師には不向きと言わざるをえません。

実習に出ないと単位がもらえないし、自分の論文のための実験で命を取ることもあります。

血や内臓がダメな方は、恐らく他の医療系でも気分が悪くなると思われます。

また、ほとんどの方が獣医師は動物に関してなんでもできると思って雇用するので、そこで「あれができません」「これができません」では「話が違う」ということになるでしょう。

先に大学に問い合わせ、実習内容などについて調べておくことも大切です。


2の場合、話が少々複雑です。

現在の大学教育では、解剖や実習が前提となっていますので、大学に入ってから主張を通すのは難しいと思われます。

http://www.vets.ne.jp/faq/pc/vete008.html

獣医師広報板のこの発言は私よりもっと厳しい意見が書かれています。

学内・学外で活動をされてもよいのですが、長いようで短い6年、授業料を無駄にしないためにももっとすることがたくさんあります。

1から2の方向に至る方もありますが、もっと自己の現実に検挙になることも必要かと思われます。


たまに、「こうやって動物を殺さないで獣医師になった人がいます」などの書き込みをする方がありますが、公立・国立の獣医科大学で解剖実習廃止!などの話は聞いたことがありません。

こうなったらいいね、程度の憶測と現実を混同されていると思われます。


獣医師はある意味、兵士です。

動物のためにある職業という側面もありますが、人を動物の病気から守る・公衆衛生の立場で感染を防ぐのが業務です。

小動物の開業獣医師もその一環を担っています。

殺さなければ感染が広がるときは、躊躇せず何百・何千と殺していきます。

法律で定められているからです。

女性の獣医師も同じです(男女平等というのはこういうことも含めてある言葉ですね)。

まずはつこうとしている職業への十分な理解をお願いしたいと思います。



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2017年05月20日

あひるを飼う

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あひるを飼っている人がいました。
私も1年ほどあひるを飼ったことがあります。
庭があったとはいえ、「アヒルが飼いたい」といったとき、全く抵抗なしに「飼おう!」といった母は普通の母ではなく、サイエンティストでした。
私の獣医師のルーツはこのあたりにあります。

そのアヒルは友達の友達がアパートで飼っていて、管理人に叱られて飼えなくなったものでした。

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近鉄大久保駅まで、その人がアヒルを持ってくるのを母と迎えにいきました。
アヒルは裏庭で飼われ、当時いたロードアイランド種の鶏と同居していました。
餌をやるとアヒルが断然有利でした。
スプーンが箸に勝つのと同じ理屈です。
アヒルは時々卵とか産んでました。メスだったのです。
当時英語を習っていたアイルランド人の先生によれば、アヒル卵はケーキによいそうです。
しかし使わないままに終わりました。
そのアヒルが最後どうなったかというと、宇治川上流のダムに何羽かアヒルがいるのを発見し、家族でそこに放しにいくことになりました。
アヒルを抱えてダムの斜面を降りたのは私で、ちょっと怖かったです。
母は上から指示だけ出してました。
アヒルの餞別と称して、おにぎりを作ってやっていました。
水に放しておにぎりを置き、帰ろうとすると、なんとアヒルが追いかけてくるではありませんか!
それを振り切って帰りました。

お宅でもこうした局面があると思うのですが、
一番理科系マインドの育つ対応:飼いたいものを飼う。その前に餌などをしらべ、世話については子供から一筆取る。
 皆で飼っているときにいろいろ話し合う。
次に理科系マインドの育つ対応:飼えない場合もなぜ飼えないかよく説明する。買えないという場合も同じ。代わりに動物園に行ったり、飼っている人にさわらせてもらったりする。

最低の対応:即座にNO!という。
もっと最低の対応:NO!のあとで、「うちがいまどんな大変かわかってるのか?」とか「そんなことを言う閑があったら勉強しなさい」など親の感情をぶちまける。

思えば母は素晴らしい人でした。
女学校の段階ですでにカナヘビの研究をまとめたりしていたそうで、受験だけで尻をたたくそこらの母親とは格が違ったのです。

posted by 獣医師 at 16:14| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 理科教育を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

農水省動物検疫所のサイトを見てみよう!

農水省動物検疫所のサイト

ご自分には関係ないと思っている方も一度ぜひ見てくださいね。

農水省動物検疫所とは、どんな役所なのでしょうか?

動物検疫所は、次に掲げる事務をつかさどる。
  輸出入動物その他の物に対する家畜伝染病予防法(昭和26年法律第66号)の規定による輸出入検査及びこれに基づく処置

  輸出入動物に対する狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)の規定に基づく検査

  感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)の規定による輸入動物に対する検査及びこれに基づく措置

  輸出入動物の健康検査

  動物用生物学的製剤及び予防用器具の保管、配布、譲与及び貸付け

  委託を受けて動物その他の物に対する検査又は消毒を行うこと

とあります。

★ペットを外国につれて行きたいけれど、どうすればいい?
★外国から持ち帰るハムやソーセージ、大丈夫かしら?

こんなところでしょうか? 
それでも関係ないという方には、このサイト、イラストがどれも妙に可愛いので、ぜひご覧ください。
特に、「ペットの輸出入」の「犬・猫を輸出するには」のサイト、ハスキーのイラストがとても可愛いので、おすすめです。犬やウサギがVサインをして入国したり、飛行機に乗ったりしています。

また、
検疫探知犬が活躍している様子もぜひご覧ください。可愛いビーグル犬です。
http://www.maff.go.jp/aqs/job/detectordog.html には活躍中の犬達の画像があります。
萌えます。
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日本がいろいろな伝染病から守られているのは、島国という理由もありますが、こうした時無知な努力によって成り立っていることをぜひ知っていただければと思います。
 獣医師の職域のひとつでもあります。
posted by 獣医師 at 00:00| 京都 ☁| Comment(0) | 獣医師という職業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする